先週末、エキスポフラッシュフィールドにて、池田高校との新人戦が行われ、追手門は40対0で勝利いたしました。
追手門のリターンにより試合開始。自陣30ヤード付近からのオフェンスドライブはRB#7田窪、#33河本のランで敵陣に攻め込むと、WR#5中尾、TE#87山田へのパスを2本ずつ決め、最後はRB#7田窪が押し込んでTDしました。ファーストドライブは70ヤードを8回の攻撃で効率よく前進することができました。しかし、その後のTFPは外し、6対0となります。また、池田高校のキックリターンも敵陣45ヤード地点まで進まれてしまいます。この試合を象徴する2プレーとなってしまいました。
ディフェンスは池田のラン・パスのバランス良い攻撃と、オフサイドの反則もあり、自陣35ヤード付近まで攻め込まれます。しかし、ここでディフェンスが踏ん張り、4thダウン・ギャンブルのランをDL#77青木がスクリメージラインを押し込んで止めます。返しのドライブも順調に進み、敵陣に攻め込みますが、1Q最後のプレーでQB#11前田がドロップバックした際に雨上がりの芝で濡れたボールをファンブル。自らリカバーしますが、大幅ロスを強いられ、パントとなります。P#11前田のパントがよく、敵陣10ヤードまで回復し、ディフェンスもフレッシュは取られるものの、しっかり止め、自陣40ヤードからオフェンスとなります。RB#33河本、#11前田のランで敵陣10ヤードまで攻め込み、4thダウン3ヤードとなります。ここでギャンブルを選択し、RB#7田窪がゴールまでの5ヤードをそのまま押し込みTDします。TFPをK#26松本が決め、13対0。その後、池田のビッグリターンとドロープレーで敵陣まで攻め込まれますが、DB#8藤井のインターセプトで断ち切り、前半を終えます。
後半開始直後の池田のオフェンスはパントとなり、その直後、RB#7田窪の62ヤードTDランが出て20対0とします。返しの池田オフェンスが放ったパスをDB#18竹原がインターセプト。リターンよく、敵陣7ヤードで得たオフェンスは、RB#7田窪がランでTDし27対0。直後に今度はLB#22村上がインターセプトして攻撃権を得ます。これをRB#7田窪の22ヤードTDランで34対0とします。その後はパントの蹴り合いとなりますが、3Q終了間際に池田のQBキープをDL#77青木が後ろからファンブルフォースし、DL#72中川がリカバーします。その後の攻撃を1年生QB#4嶋尾が冷静に率い、WR#3内田への10ヤードTDパスで締めくくります。しかし、TFPではK#26松本のキックをブロックされてしまい、40対0とします。試合終了間際の池田のドライブはバランスよく、特にドロープレーでまたもやロングゲインを許し、自陣深くまで攻め込まれますが、DB#13多林のエンドゾーン内でのインターセプトで得点は防ぎます。残りの時間はオフェンスが使い切り試合終了となりました。
前回の清風戦で出たミスを修正して臨んだ試合ですが、一定の成果は得られました。オフェンスでは、清風戦でわずか1度しか決まらなかったパスが10回試投8回成功となり、出来栄えとしては十分なものでした。これはQBとWRの改善というよりはオフェンスチーム全体の遂行力の水準が上がったことに起因しています。
またディフェンスでは、特にパスカバーのレベルは前回の試合と比較すると二段階ほど高いレベルになっており、ファンブルも含めると5度にわたってターンオーバーを生み出したことは評価できるポイントとなります。また、前回見られたタックルミスが減り、タックルの精度も向上していました。
一方で課題に目を向けると、まずはキックオフ・カバーで何度もロングゲインを与えたこととフィールド・ゴールの二度の失敗は致命的なミスです。特にキックオフ・カバーでは、試合中何度も修正を試みたものの、同じやられ方をしてしまいました。これはチームとしての修正力のなさが出たものです。新チームになってからの練習試合でもアジャストの甘さが散見されています。これは選手だけでなく、コーチサイドとしても春大会までに成長しなくてはいけない課題です。
また、ボールをすべらせてのファンブル、ゲーム運びとしてはまずいプレーコールや3rdダウン・ショートでのディフェンス・オフサイド、何度もドローでロングゲインを許すなど、試合展開によっては勝敗を左右するようなミスを簡単に起こしてしまっています。今回の試合は、後半途中でゲームが崩れて点差が開いたものの、実際には幸運が重なっただけで我々が目指すべきフットボールはできていないのが現状です。フットボールの技術やプレーの精度は上がっていても、一人一人が真剣にフットボールに取り組めてはいないということです。勝ったことに慢心せず、この春、ひたむきに努力をしていきたいと思いますので、応援のほど、よろしくお願いいたします。